「ドは何色?」「ドレミに色をつけたら、それぞれ何色になるの?」——お子さんに聞かれて困ったことはありませんか。
結論から言うと、音そのものに決まった色はありません。ただし、日本の子ども向けの音楽ではほぼ決まった配色が使われています。ハンドベルや色音符でおなじみの、虹の並びです。
このページでは、その配色の中身と理由を説明します。色のついた鍵盤も置いてあるので、押して音を確かめられます。ひらがな表記なので、カタカナが読めないお子さんでも使えます。
※音が出ない場合は、消音モードを解除して読み込み直してください。
実際に押して、色と音を一緒に覚えられます。ひらがな表記なので、カタカナがまだ読めないお子さんでも大丈夫です。
小さなお子さんには 「1オクターブ」 がおすすめです。鍵盤が倍の大きさになり、小さな指でも押しやすくなります。スマホは横向きにするとさらに大きくなります。
「ひらがな」「ABC」「なし」で表示を切り替えられるので、慣れてきたら「なし」にして当ててみるのも練習になります。− + で音の高さも変えられます。
色なしの鍵盤もどうぞ
※音が出ない場合は、消音モードを解除して読み込み直してください。
色なしの鍵盤もあります。61鍵のバーチャルピアノもご覧ください。
ドレミの色 一覧
いちばん広く使われているのが、この配色です。
| 音 | 色 | 色コード |
|---|---|---|
| ど(ド/C) | 赤 | #E8453C |
| れ(レ/D) | 橙(オレンジ) | #F2822B |
| み(ミ/E) | 黄 | #F4C430 |
| ふぁ(ファ/F) | 緑 | #3FAE5A |
| そ(ソ/G) | 水色 | #3FB6E3 |
| ら(ラ/A) | 青 | #3B6FD4 |
| し(シ/B) | 紫 | #9B5DE5 |
並べてみると分かるとおり、虹の色の順番(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)そのままです。ドから順に上がっていくと、色も虹の順に進みます。
この配色は、幼稚園や保育園で使うミュージックベル(ハンドベル)と同じです。実物のベルもこの色で作られているので、園や教室で見たことがあるお子さんも多いはずです。
なぜこの色なの?
理由は「虹の順番だから」、それだけです。音の高さが上がる順に、光の色を波長の長い側から並べていったものです。
音と光は、どちらも「波」という点では同じ仲間です。ただし音の高さと光の色に、科学的な対応関係はありません。人が分かりやすいように、順番どうしを結びつけただけです。
それでもこの配色が定着したのは、覚えやすいからです。7つの音と、虹の7色。数がぴったり合います。子どもが「次は何色だっけ」と迷わずに済みます。
黒鍵に色がないのはなぜ?
色をつけているのは白鍵の7音だけです。黒鍵まで色を増やすと12色になり、虹の順番が崩れて分かりにくくなります。
黒鍵は「ドとレのあいだ」のように、となりの音を基準に覚えるほうが自然です。まずは白鍵の7色を覚えてください。
ほかの配色もあります
「ドレミの色」を調べると、違う配色も出てきます。どれが正しいということはありません。代表的なものを3つ紹介します。
① 色音符(いろおんぷ)
たなかすみこ氏が考案し、ヤマハ音楽教室などで使われてきた教材の配色です。ド=赤、レ=黄、ミ=緑、ファ=橙、ソ=青、ラ=紫といった並びで、虹の順とは少し違います。
教室で色音符を使っている場合は、そちらに合わせてください。2つの配色を混ぜると、お子さんが混乱します。
② スクリャービンの色聴
ロシアの作曲家スクリャービンは、調(ハ長調・ト長調など)に色を感じたことで知られています。ハ長調=赤、ト長調=オレンジ、ニ長調=黄、イ長調=緑……という並びです。
ただしこれは「ドの音」ではなく「ハ長調という調」の色です。しかも五度圏(ド→ソ→レ→ラ…)の順に色が変わっていくので、ドレミの順に並べ替えると虹になりません。
大人が音楽史として知るには面白い話ですが、子どもが音を覚える用途には向きません。調の話は五度圏の解説もあわせてどうぞ。
③ 共感覚の人が感じる色
音を聞くと実際に色が見える人がいます。これを共感覚(色聴)といいます。
興味深いことに、共感覚をもつ人たちに聞くと虹の並びに近い答えが多いという調査があります。ただし人によって答えは違い、全員が同じ色を見るわけではありません。
色を使った練習のしかた
- まずは「ど」の赤だけ探す
2つの黒鍵の左どなりが「ど」です。色と場所を一緒に覚えます。 - 虹の順に上がってみる
赤→橙→黄→緑→水色→青→紫。順番に押すと「どれみふぁそらし」になります。 - 色を言いながら弾く
「あか、だいだい、きいろ」と声に出すと、音と色が結びつきます。 - 慣れたら表示を「なし」に
色だけを頼りに、音の名前が言えるか試してみてください。
色は覚えるまでの補助輪です。いずれ外すものなので、色がないと弾けない状態にならないよう、少しずつ表示を減らしていくのがおすすめです。
よくある質問
ドは何色ですか?
赤です。ハンドベルでも色音符でも、ドを赤にする点はほぼ共通しています。ドレミの出発点なので、いちばん目立つ色が割り当てられています。
高いドと低いドは同じ色ですか?
同じ色です。1オクターブ上がっても「ド」は「ド」なので、色も同じにします。
ハンドベルでは、高いドを白抜きの赤にしたり、白いテープを巻いたりして区別することがあります。
音に本当に色があるのですか?
ありません。音の高さは空気の振動の速さ、色は光の波長で、別のものです。
ただし共感覚をもつ人には、実際に色が見えます。また「音色」「声色」という言葉があるように、音を色でたとえる感覚は昔からありました。
教室と色が違うのですが
教室の色に合わせてください。お子さんが日ごろ見ている色と違うと、覚え直しになってしまいます。
このページの鍵盤は、表示を「なし」にすれば色だけの状態でも使えます。
何歳から使えますか?
ひらがなが読めなくても、色を見て押すだけなら3歳くらいから楽しめます。
ひらがなが読めるようになったら、文字と色を一緒に見せてください。カタカナは後からで構いません。
あわせて使いたい無料ツール
- バーチャルピアノ……61鍵。録音とURLでの共有もできます
- ピアノゲーム……流れてくるノーツを押すだけ。楽譜が読めなくても弾けます
- 譜読みトレーニング……色を卒業したら、五線の読み方へ
- リズムトレーニング……音符の長さを叩いて覚えます
- 五線紙PDF……色を塗って自分だけの楽譜を作れます
まとめ
- いちばん広く使われているのは虹の順(ど=赤 から し=紫 まで)
- ハンドベルや色音符も、この考え方です
- 音に決まった色はありません。覚えやすくするための約束ごとです
- 教室で別の色を使っているなら、そちらに合わせてください
- 色は補助輪。慣れたら少しずつ外していきます
色があると、まだ文字が読めないお子さんでも「押せた」「音が出た」という体験ができます。まずは楽しいところから始めてみてください。
