「ピアノを弾けるようになりたいけれど、何から始めればいいの?」という悩みを抱える初心者は少なくありません。
実は、正しい弾き方を最初に身につけるかどうかが、その後の上達スピードを大きく左右します。
今回は、ピアノの弾き方をメインにして、姿勢・指のフォーム・効率的な練習法・おすすめ練習曲などを解説します。
ピアノ弾き方の基本5ステップ
1.正しい姿勢と座り方

- 椅子の高さは鍵盤と前腕が水平になる位置が目安です。
- 重心は坐骨で支えて背筋を軽く伸ばし、上半身を脱力しましょう。
2.手の形と指番号
- 卵の形に手を丸め、指先から第一関節で鍵盤を押さえます。
- 指番号(親指=1、小指=5)を意識しながら、まずはCポジションでドレミファソを往復。
3.タッチの基本

- 指先から肘にかけて力を伝え、底まで押し切ったらすぐ離す。
- 打鍵後の余計な腕の緊張はミスタッチの元。
4.リズム感の養い方

- 片手練習でもメトロノームを使用。
- 4分音符=60で弾けたら、徐々にテンポアップ。焦らず「正確な遅いテンポ→速いテンポ」の順で進める。
5.片手から両手への移行

- 右手だけでフレーズを練習
- 左手だけで伴奏を安定
- 80%のテンポで両手合わせ→100%へ
レベル別おすすめ練習曲10選
超入門:ちょうちょう
入門:かえるの合唱(ドイツ民謡)
初級:歓喜の歌(ベートーヴェン)
初中級:エンターテイナー
中級:トルコ行進曲(モーツァルト)
中上級:華麗なる大円舞曲(ショパン)
上級挑戦:革命のエチュード(ショパン)
表現強化:ジムノペディ(サティ)
リズム強化:熊蜂の飛行(リムスキー=コルサコフ)
初心者がつまずきやすい3つのポイントと解決策
つまずきポイント | 対処法 |
---|---|
指が独立せず速い曲が弾けない | ハノンNo.1をゆっくり練習 |
リズムが走る / 両手でズレる | 片手+メトロノーム練習→録音してチェック |
楽譜が読めずに音を探すのに時間がかかる | 運指付き楽譜で視覚サポート |
ポイント:1日の練習を「基礎練習5分+曲15分」のように設定すると、モチベーションが落ちにくくなります。
表現力を高めるテクニック3選

音の強弱:p(弱く)→f(強く)の幅を意識し、メロディと伴奏のバランスを明確にしましょう。
ペダリング:和音が変わる瞬間で踏み替えるのが基本です。
ルバート:フレーズの終わりで“ほんのわずか”にテンポを緩めて戻しましょう。
よくある質問

Q. 毎日どれくらい練習すれば上達しますか?
A. 時間よりも“毎日継続”が最優先です。15 分でも良いので短時間でも集中して基礎→曲の流れを守れば、確実に指と耳が成長します。
Q. 独学とレッスン、どちらが早く上達しますか?
A. 最速で上達するのはレッスン+自主練習のハイブリッドです。ご自身のレベルや性格に応じてレッスンを利用しましょう。
Q. 61鍵キーボードでも大丈夫?
A. 多くの練習曲は61鍵でも対応可能です。88鍵の方が全ての曲に対応できるので安心ですが、61鍵を選ぶ場合は、弾きたい曲に必要な鍵盤数をあらかじめ確認しておきましょう。
まとめ
ピアノの正しい弾き方は「姿勢とタッチ」「計画的な練習」「表現力の磨き方」の3つが重要です。
今回ご紹介した基本5ステップ → レベル別曲の順に学べば、独学でも着実に上達が可能です。
毎日の練習で小さな積み重ねを続けて、正しい弾き方を身につけていきましょう。