ピアノを弾く時に、鍵盤を見ていると視線が忙しくなり、譜読みでミスをしたりや姿勢が崩れがち。

そこでおすすめなのが、鍵盤を見ずに演奏する“ブラインドタッチ”です。

今回は、初心者でもブラインドタッチが身につく具体的な練習メニューフォーム改善のコツをご紹介します。

ブラインドタッチとは?

ピアノのブラインドタッチとは?

「鍵盤を見ずに弾く」と言っても、目隠し演奏とは少しニュアンスが異なります。

ブラインドタッチは触覚等の感覚を活かし、鍵盤の距離と形をとらえます。

ブラインドタッチの3つのメリット

ピアノのブラインドタッチの3つのメリット

ピアノでブラインドタッチができるようになると、視線を譜面に固定できるため、読譜が飛躍的にスムーズになります。

また、うつむきがちになるクセが抜け、肩こり・猫背を防止。

手と耳で覚えるので、暗譜が速くなり表現力も向上します。

3つのメリット
  1. 譜面への集中
  2. 良い姿勢の保持
  3. 暗譜力・演奏表現の向上

「ブラインドタッチ」の練習方法

譜面を見ながら目線を譜面に固定して演奏しましょう。

視覚が鍵盤へ落ちそうになった時は顔を上げる」と決めておくと効果的です。

簡単な曲でブラインドタッチの練習

簡単なピアノの曲でブラインドタッチの練習

「鍵盤を見ずに弾く」感覚を最初に養うなら、音域が狭く、リズムが単純な初心者向けアレンジの楽譜が最適です。

簡単な楽譜もご紹介しますので、ぜひこちらの楽譜を使ってブラインドタッチの練習をしてみてください。

慣れ親しんだ曲で感覚トレーニング

慣れ親しんだピアノの曲で感覚トレーニング

普段から弾き慣れている“得意曲”を一つ選び、できる限り譜面だけを見たまま演奏してみましょう。

どうしても不安なフレーズは一瞬視線を落としても良いですが、長く見ないよう意識してください。

慣れないうちはミスタッチが続くこともありますが、こうして反復することで、指だけで鍵盤を捉える力を養います。

ブラインドタッチ練習のポイント

ピアノのブラインドタッチ練習のポイント
  • 楽譜は必ず目線の高さに置き、首を動かさず視線を固定しましょう。
  • ミスタッチしても鍵盤を見ずに指先で位置を探して修正
  • 指くぐり/指またぎは「肩・肘・手首をリラックス」すると滑らかになります。
  • ブラインドタッチの練習は本練習の20〜30%にとどめ、フォーム崩れを防ぎましょう。

よくある注意点と対策

注意点原因対策
視線が泳ぐ譜面の位置が遠い/高い譜面台を目線の高さに調整
指が鍵盤の間に落ちる手首が低い手首を2cm上げる→黒鍵を指先で感じ取る練習
和音で音がズレる着地点の黒鍵が未体得黒鍵を触覚認識→反復練習

なぜ初心者こそブラインドタッチにすべきか

なぜピアノ初心者こそブラインドタッチにすべきか

初心者からブラインドタッチを身につけることで、視線移動のクセが付く前に正しいフォームを身につけることができます。

読譜スピードが向上するので、曲の習得が早くなり、弾ける曲のレパートリーを増やしやすいです。

そして、1曲をスムーズに弾ける体験は達成感も大きく、モチベーションUPにつながります。

ブラインドタッチを身につけるべき理由
  • 正しいフォームが身に付く
  • レパートリーの拡大が早い
  • モチベーションUP

よくある質問

Q. 独学でもブラインドタッチは習得できますか?
可能です。毎日練習すれば1〜2ヶ月ほどで慣れてきます。

Q. 子どもにも有効?
有効ですが、成長期で手の大きさが変わっていくため注意。小学校高学年以上は感覚が安定します。

Q. 黒鍵が多い曲でも通用する?
はい。黒鍵を触覚の目印にできるので、むしろ黒鍵が多いと迷いにくいケースもあります。

Q. まず覚えるべきスケールは?
C→G→F→D→B♭の順に、シャープとフラットを交互に増やすと効率的です。

まとめ ― ブラインドタッチを身につけよう

まとめ ― ピアノのブラインドタッチを身につけよう

ブラインドタッチは難しいと思われがちですが、ホームポジションと鍵盤の感覚を身につけることでで初心者でも確実にマスターできます。

ブラインドタッチを身につければ、譜面を追う目線は安定して姿勢も改善。

暗譜力と表現力も同時に高まり良いことづくめなので、ぜひ今日からブラインドタッチを練習してみてください!