dim.(ディミヌエンド)は「だんだん弱く」という意味の強弱記号です。decrescendo(デクレッシェンド)も同じく音量を徐々に小さくすることを表し、どちらもピアノの楽譜によく出てきます。
この記事では、dim.とdecrescendoの違い、松葉記号(>)やアクセントとの見分け方、ピアノで音量を自然に落とす弾き方を解説します。
dim.(ディミヌエンド)の意味とdecrescendoとの違い
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どちらも「音量を徐々に小さくする」という意味を持つ記号で、もとはどちらもイタリア語です。
- dim.(diminuendoの略): イタリア語の「diminuire(減らす、小さくする)」から来た言葉。
- decresc.(decrescendoの略): イタリア語の「decrescere(減っていく)」から来た言葉で、crescendo(クレッシェンド)の反対の意味です。
演奏するうえでは、dim.とdecresc.は同じ「だんだん弱く」と考えて問題ありません。作曲者や楽譜の出版社の好みで使い分けられていることがほとんどです。
表記のバリエーション
楽譜では以下のように表記されます。
- dim. または dimin.(diminuendo)
- decresc. または decrescendo(省略せずに記載されることもあります)
- 松葉記号(>の形の長い記号):右に向かって閉じていく形がデクレッシェンド、開いていく形(<)がクレッシェンドを意味します
「dim. – – – -」のように後ろに点線や破線が続く場合は、その線が終わるところまで弱くし続けます。
文字(dim.)と松葉記号(>)の使い分け
| 表記 | 意味 | よく使われる場面 |
|---|---|---|
| dim. / decresc.(文字) | だんだん弱く | 何小節にもわたる長い範囲 |
| 松葉記号(長い>) | だんだん弱く | 数拍〜1、2小節ほどの短い範囲 |
| アクセント(音符の上下の小さな>) | その音だけを強調する | 1つの音符 |
特に注意したいのがアクセントとの見分け方です。同じ「>」の形でも、音符1つの上下に小さく付いていればアクセント(その音を強く)、何拍にもわたって横に長く伸びていれば松葉記号(だんだん弱く)です。意味がほぼ反対になるので、記号の大きさと長さをよく見ましょう。
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dim. / decrescendo のピアノでの弾き方

1. ゴールの音量を決めてから弱くする
dim.のあとには、たいていpやppなど次の強弱記号が書かれています。「今の音量」から「次の記号の音量」までを、範囲全体で均等に下げていくイメージを持つと、途中で弱くなりすぎるのを防げます。
2. タッチを調整する
音量を落とす際、鍵盤に触れるタッチを徐々に柔らかくします。指の力を抜きながら、鍵盤を押す速さをゆっくりにしていくと、自然に音が小さくなります。
3. 手首と腕の使い方
手首や腕の動きを小さくすることで、音量をコントロールします。特に和音を弾く際は、メロディの音が埋もれないよう、伴奏のほうを先に弱くしてバランスを保つのがポイントです。
4. テンポは保つ
音を弱くしようとすると、つられてテンポまで遅くなりがちです。dim.は音量だけの指示なので、速さは変えずに弾きましょう。遅くする指示はrit.(リタルダンド)で、曲の終わりでは「dim. e rit.(だんだん弱く、だんだん遅く)」のように一緒に書かれることもあります。
dim. / decrescendo を使った表現の効果
音楽に奥行きを与える
dim.を適切に使うことで、音楽に感情の深みが生まれます。曲の中での静けさや余韻を強調するための重要な技術です。
聴衆を引き込む
徐々に音を小さくすることで、静寂や次のフレーズへの期待感を演出します。
よくある質問
Q. dim.とdecrescendo、どちらが正しい表記ですか?
どちらも正しい表記で、意味も同じ「だんだん弱く」です。楽譜に書かれているほうをそのまま読めば大丈夫です。
Q. dim.はどこまで弱くし続ければいいですか?
点線や破線がある場合はその終わりまで、ない場合は次の強弱記号(pやppなど)が出てくるまでが目安です。
Q. 「>」はデクレッシェンドとアクセントのどちらですか?
横に長く伸びた松葉の形ならデクレッシェンド、音符1つに小さく付いていればアクセントです。
まとめ
dim.(ディミヌエンド)とdecrescendo(デクレッシェンド)は、どちらも音量を徐々に小さくする記号で、ピアノ演奏に欠かせない表現方法です。長い範囲は文字、短い範囲は松葉記号で書かれることが多く、小さな「>」のアクセントとは意味が違う点に注意しましょう。
演奏をより魅力的にするために、dim.やdecrescendoを使いこなしていきましょう!反対の意味の記号はクレッシェンド(cresc.)の解説をご覧ください。

