ピアノ楽譜を読んでいるときに、「rit.」やという記号があると思いますが、これは「ritardando(リタルダンド)」といって、音楽の速度を徐々に遅くする指示する記号です。
この記事では、「rit.(リタルダンド)」の意味や楽譜上での役割について解説します。
rit.(リタルダンド)とは?
リタルダンド(ritardando)はイタリア語で「遅くする」という意味で、音楽の速度を徐々に遅くすることを指示する記号です。
楽譜では省略形の「rit.」として記載されることが一般的です。
使用例
楽曲の終わりや重要なフレーズの最後に用いられることが多く、音楽に抑揚や感情を加えるためのテクニックです。
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rit.(リタルダンド)の楽譜での表記
楽譜では以下のように表記されます。
- rit.:短縮形(最も一般的)
- ritard.:やや省略形
- ritardando:完全な形(正式な表記)
rit.と似た記号との違い

リタルダンドに似た記号には、次のようなものがあります:
rall.(ラレンタンド)
リタルダンドと同様に「徐々に遅くする」指示ですが、より大幅に速度を落とす場合に使われることが多いです。
a tempo(ア テンポ)
リタルダンドやラレンタンドで速度を落とした後、元の速度に戻す指示です。
これらの記号は組み合わせて使われることが多いです。
まとめ
rit.(リタルダンド)は、ピアノ演奏における速度や感情表現をコントロールする重要な記号です。
rit.を上手に弾いて、ピアノ演奏を豊かにしていきましょう。