「子犬のワルツ」は、ショパンの愛犬が自分の尻尾を追ってぐるぐる回る様子を、即興で曲にしたといわれています。
この記事は、ショパンの「子犬のワルツ」の難易度と効果的な練習方法についてご紹介します。
子犬のワルツとは?
ショパン作曲の「子犬のワルツ(原題:Valse du petit chien)」は、軽快で華やかな旋律が特徴のピアノ曲です。
正式名称は「ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1」で、1847年に作曲されました。
まるで子犬が元気に駆け回る様子を表現したような曲で、多くのピアニストや音楽ファンに愛されています。
子犬のワルツの難易度は?【中級~上級レベル】
子犬のワルツは、一見軽やかで簡単そうに聴こえますが、実際は難し目というギャップがあります。
- レベル:中級~上級
- 使用される音域:広い
- テンポ:Presto(きわめて速く)
- 左右の手の独立性:非常に重要
- 指の俊敏性とコントロール力が必要
難しいポイント

1.右手の細かく速い動き
16分音符が連続し、テンポが速いため、粒をそろえて弾くには高度な技術が求められます。
2.左手のワルツ伴奏の安定性
3拍子のリズムを保ちつつ、右手とのバランスを取るのが難しいです。
3.表現力とペダルワーク
テクニックだけでなく、繊細な表現やペダルのコントロールも要求されます。
子犬のワルツの効果的な練習方法【段階別】

【ステップ1】テンポを落として練習
初めは半分以下のテンポで、リズムと指使いを正確に確認しながら練習しましょう。特に右手の速いパッセージは、メトロノームを使って少しずつテンポアップしていくのが効果的です。
【ステップ2】片手ずつ丁寧に
いきなり両手で弾こうとせず、片手ずつの反復練習が上達への近道です。
- 右手:音の粒をそろえる練習
- 左手:ワルツ伴奏のリズムを安定させる
【ステップ3】難所だけ切り出して練習
特に指がもつれやすい部分(高音部のトリルやアルペジオ)を小節単位で繰り返し練習します。
【ステップ4】録音して自分の演奏をチェック
自分の演奏を録音して聴き返すことで、音のバランスやテンポの乱れなど、客観的に改善点を把握できます。
練習に役立つツール・教材

・YouTubeのスローテンポ演奏動画
→ 手元の動きが見やすい解説動画を活用しましょう。
・指使い付きの楽譜
→ 正確な運指が習得の鍵となります。
・メトロノーム
→ 一定のテンポを維持する練習に最適です。
よくある質問

Q. 子犬のワルツはどれくらいの練習期間で弾ける?
A. 中級者であれば、1〜3ヶ月程度で通して弾けるようになる人が多いです。ただし、表現力を含めた完成度の高い演奏には半年以上かかることもあります。
Q. 子犬のワルツは発表会やコンクールに向いてる?
A. はい、とてもおすすめです。華やかでインパクトがあり、技術・表現力のアピールに適しています。
おわりに
「子犬のワルツ」の難易度や練習方法を知ることで、正しいステップで無理なく上達が目指せます。
初心者にとってはやや難しい課題曲ですが、繰り返しの練習によって確かな技術力と表現力を磨ける名曲です。
自分のペースで、楽しみながらチャレンジしてみましょう!